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お知らせ
2025/6/16
QO、創立60周年を迎える
周年記念プロジェクトから、「正しさ」と「やさしさ」に向き合う取り組みを同時公開
~宇野常寛氏出演のポッドキャスト、ジョンソンともゆき氏の描き下ろし漫画を含む~
リサーチとプランニングでマーケティングを支援するQO株式会社(代表取締役社長:恒藤優/本社:東京都中央区、以下「QO」)は本日、皆様からの多くのご支援に支えられ、創立60周年を迎えました。長きにわたり支えてくださった皆様に、心より感謝申し上げます。
60周年を迎えるにあたり、これまでの感謝を、企業や生活者、そして社会全体に4つの取り組みで届ける「どうぞ企画」を本年1月より展開してまいりました。これまでに、第一弾「持論調査編」、第二弾「声文(こえぶみ)編」を公開し、そして本日、第三弾および第四弾として「正しさ」と「やさしさ」に向き合う取り組みを公開しました。
「どうぞ企画」特設サイト: https://qo-dozo.com/

【「どうぞ企画」の取り組み一覧】
第一弾「持論調査編」

「これって私だけ?」と思うような個人の持論について、世の中でどの程度共感されるかを生活者調査にて検証。問いを立て、明らかにする面白さを分かち合うことで、一人一人が持つ好奇心を発揮する機会をお届けする。
第二弾「声文(こえぶみ)編」

生活者と企業の橋渡しとして、商品やサービスを利用した生活者の感謝や応援の声を調査によって収集し、企業や団体の皆様へお渡しする。また、生活者のエピソードに焦点をあて、ご担当者の想いをインタビューした取材記事も併せて公開する。
第三弾「正しいだけじゃダメでした編」

リサーチを手掛ける会社として長年向き合ってきた「正しさ」の変化に着目し、社会や業界の変遷と合わせて、移ろいを見せる「正しさ」を紐解く。ゲストに宇野常寛氏を迎え、現代と未来の正しさを考察したポッドキャストをお送りする。
第四弾「やさしさってむずかしい編」

社会の変化とあわせて変わっていく「やさしさ」の形を明らかにする。
ジョンソンともゆき氏描き下ろしの漫画「やさむず」を製作。合わせて、やさしさ大調査の結果や分析レポートを公開する。
ジョンソンともゆき氏描き下ろしの漫画「やさむず」を製作。合わせて、やさしさ大調査の結果や分析レポートを公開する。
■第三弾 正しいだけじゃダメでした編 ~「正しさ」への問い~
60周年を迎えるにあたって、リサーチを手掛ける会社として向き合ってきた「正しさ」を軸に振り返り、時とともに変化する「正しさ」を改めて捉え直しました。この「正しさ」の変化を紐解くために、現代の生活者が考える「正しさ」を生活者意識調査で明らかにし、また60年の間に起った社会の変化や、「正しさ」に向きあってきた調査業界の変遷を調べ年表にまとめました。さらに、これらの結果をもとに、移ろいできた「正しさ」についてQOメンバーでディスカッションし、また、ゲストに宇野常寛氏を迎えてのインタビューをポッドキャストにして、お届けいたします。

① ポッドキャスト紹介
QOメンバーが、ゲストに迎えた宇野氏と共に「正しさ」を紐解くポッドキャストです。「現代の正しさ」をテーマにQOがおこなった生活者意識調査と、社会の変化や調査業界の変遷をまとめた年表をもとにおこなうディスカッション、また宇野氏へのインタビューをおさめています。全4回シリーズのうち、第1回を本日公開、他も順次公開予定です。(宇野常寛 氏)

批評家。批評誌『PLANETS』『モノノメ』編集長。明治大学特別招聘教授。市民投稿型ニュースサイト「8bitnews」副代表。岩手県文化芸術アドバイザー。一般社団法人パブリックアフェアーズジャパン理事。
② オリジナル調査の紹介
ポッドキャスト内でも一部結果を取り上げている「現代の正しさ」に対する生活者意識調査です。主だった調査からは、「情報が正しいかどうかを気に掛ける」や「リテラシーを高めること」といった見極める力の重要性を認識してはいるものの、「情報リテラシーがあるほう」「偽情報や誤情報に騙されない自信」の回答は少なく、理想と実態に差があることが明らかになりました。



■調査概要
調査対象者:【一般セル】 全国の男女15-79歳 2,000人【ブーストセル】 メディア関係者、議員活動経験者、ビジネスリーダー、科学者、教育関係者、NPO関係者を各100人以上
回答者数 :2,895 人
割付方法 :一般セルは令和2年国勢調査のエリアおよび性年代の人口動態に基づいて割付し、世の中の縮図を再現。ブーストセルは、一般セルとは別でエリアおよび性年代のコントロールなく回収し分析。 調査方法 :インターネットリサーチ
調査期間 :2025年 4月28日 (月)~ 30日 (水)
調査企画 :QO株式会社
調査委託先:株式会社マクロミル
調査内容 :情報リテラシーおよび情報態度
情報に対して求めること
情報収集実態および重視していること
信頼している「情報源」および「情報発信・提供主体」
③ 年表の紹介
世の中や業界の流れを、「ただしさを受け取る時代(政府などの公的機関の時代)」「ただしさを受け取る時代(マスメディアの時代)」「ただしさを見つけに行く時代」などの5つにまとめた年表を同時に公開しました。ポッドキャスト内でも、一部紹介しています。

■第四弾:やさしさってむずかしい編 ~現代人は、“やさしい”が難しい~
現代は、価値観や人間関係の変化により「生活者にとってやさしさは伝えにくく、受け取りにくいものになっているのではないか」、この仮説のもと「やさしさ大調査」を実施し、社会の変化とともに移り変わる「やさしさ」の形を明らかにしました。ジョンソンともゆき氏描き下ろしの漫画「やさむず」と合わせ、やさしさ大調査の結果や分析レポートを公開しています。
・やさしさ大調査
生活者10,000人を対象に「現代のやさしさ」に着目した調査を実施しました。結果からは、まず生活者の3人に2人(65.2%)が「やさしくすることが難しくなっている」と感じていることが明らかになりました。

やさしさの発揮や受け取り方には難しさがみえる一方で、1週間以内に「やさしくしよう・やさしくしたいと思ったこと」「誰かから、やさしくしてもらえたこと」「やさしくしてもらった結果として、やさしくしよう・やさしくしたいと思ったこと」があったかを尋ねたところ、性別・年代ごとのカテゴリー全てで「あった」の回答合が6割を超えました。やさしさを発揮したい、受け取るとうれしい、次は自身がやさしさを発揮したい、という人を思いやる不偏的なやさしさは、根強く存在することが推察できました。

■調査概要
調査対象者:全国の男女15-79歳(高校生以上)回答者数 :10,067人
割付・分析方法:性年代ごとに割付/令和2年国勢調査の構成比に基づいて補正集計を実施し、世の中の縮図を再現 調査方法 :インターネットリサーチ
調査期間 :2025年4月30日(水)~5月7日(水)
調査企画 :QO株式会社
調査委託先:株式会社マクロミル
調査内容 :やさしさに関する意識・行動
やさしさに対する”課題感”と、”課題感”への共感度・時代性
ご自身の性格タイプ、生活意識
調査からみえた「やさしさの難しさ」を、ジョンソンともゆき氏描き下ろしの漫画で表していただきました。発揮する側と受け取り手が描かれることで、世代・役割・シチュエーション等によって変化する“やさしさのかたち”が、あらわれています。
やさしさを発揮したい側は、お節介と受け取られないかと躊躇・遠慮し、受けては、そこから寂しさや戸惑いを感じているシーンからは、やさしさがすれ違っている様子が分かります。また、無人レジは、人の温かみが感じられず寂しいと捉える様子もありました。
そのほかにも、すれ違うやさしさの難しさを「やさむず」と題して10点描いていただきました。
(一例)

(ジョンソンともゆき氏)

2013年からSNSを中心に4コマ漫画の投稿を始め、一時はほぼ日刊に近いペースで投稿を行っていた。シンプルな絵柄でクスッと笑える漫画に定評がある。現在は「冬眠できないクマ」キャラクター漫画を投稿している。
今回の調査・分析の結果から、“やさしさ”には多様なかたちが存在し、そこから生まれる“やさしさのすれ違い”の背景には個々の価値観や状況の違いなどがあることが明らかになりました。これらが、やさしさの発揮と、受けとりのコミュニケーションを円滑にし、「やさしさ」がつながり広がるきっかけとなることを願っています。
今後は、今回見えた「現代のやさしさの難しさ」をふまえ、「未来のやさしさ」についても考え、やさしさをもっと“易しく”するためのヒントや提言を発表してまいります。
【QO株式会社 について】
QO株式会社は、人と社会のために問いを探究する、リサーチとプランニングの会社です。博報堂のストラテジックプラニングの知見と、マクロミルのデータアセットおよびリサーチケーパビリティを掛け合わせたJV 企業として、マーケティング機会の発見、戦略策定、コンセプト開発、施策実行のPDCA まで一連のマーケティング活動に伴走します。
代表取締役社長:恒藤優本社:東京都中央区京橋2-7-19 京橋イーストビル9F
設立:1965年6月
事業内容:リサーチソリューション事業、マーケティングプランニング事業
コーポレートサイト:https://www.q4one.co.jp/
【本件に関するお問い合わせ先】
QO株式会社 広報室MAIL:corporate.info@q4one.co.jp